栗原貞子 自筆ノート


一度目は あやまちでも

二度目は 裏切りだ

死者たちへの誓いを忘れまい


 栗原貞子は、戦前から日本や世界の軍国主義を批判する詩を書いていた。しかし、国家政策や皇室への批判、日本の植民地(朝鮮や台湾など)独立運動の煽動といった利敵情報に対し、調査や検閲を行い、必要に応じて操作・管理・抑制するなど、言論の自由がない時代であったため、それらは数冊のノートに書き留められただけであった。

 現在、それらの自筆ノートは、栗原貞子に関するほかの資料とともに、広島女学院大学に寄贈されている。