わたしは戦争の残虐を承認しない
わたしはどんなに美しく装われた戦争からも
みにくい悪鬼の意図を見い出す。
そして自分達だけは戦争の埒外にあって
しきりに戦争を讃美し、煽る腹黒い
人々をくむ。
聖戦といい正義の戦いというところで
行われているのは何か。
殺人。放火。強姦。強盗。
逃げおくれた女達は敵兵の前に
スカートを除いて手を合わせるというではないか。
高梁が秋風にザワ/\と鳴っている高梁畑では
女に渇いた兵士達が女達を追い込んで
百鬼夜行の様を演じるのだ。
故国にあれば、よい父、よい兄、よい子が
戦場という地獄の世界では
人間性を失ってしまって
猛獣のように荒れ狂うのだ。