原民喜『原爆小景』


1950年6月29日に発売された『詩学』第5号にて発表。翌年の1951年、原民喜の自殺後に細川書店より『原民喜詩集』として収録された。

原爆投下後の広島の情景を描写した、9編からなる構成詩。

最後の『永遠のみどり』を除いた8編は全て漢字とカタカナのみで書かれているのに対し、『永遠のみどり』はひらがなも用いられており、見事に復興を成し遂げ、新たに再生した広島に対する希望が見える。